FIVETREES制作塾

制作塾のご案内

FIVETREES制作塾では三重県志摩市内の自宅アトリエにてジュエリーワックスを用いた彫金と漆を用いた金継ぎを学んでいただけます。


金工塾は、専用のワックスを使った鋳造アクセサリーや卓上小物などを作ります。自分が身につけるもの、そして誰かにプレゼントするもの、を作る楽しみがあります。制作に要する時間はデザインによって大きく変わってきます。

例えば、飾りのないシンプルな指輪やペンダントでも、出来上がるまで3、4回かかります。


金継ぎ・拭漆塾では、お手持ちの欠けたり割れたりした陶磁器、ガラス、木製品などを天然漆で継いでいく作業を学んでいただきます。

「金継ぎ」は、修理ではなく、そのものに新たな表情をつけて生まれ変わらせる創作行為なのです。

自分で金継ぎした器が食卓にあるだけで、独自の暮らしの価値が高まり、おだやかな満足がえられると思います。


「ふきうるし(拭漆)」は、生漆を摺り込んで仕上げる伝統的な技法です。手持ちの木製品に生漆を摺り込むことで、比較的容易に、防水、防カビ、防虫効果がえられ、艶と強度がだせます。

FIVETREES制作塾は3つのコースがあります。

ジュエリー制作塾

 ○ワックスジュエリーコース

 ○ジュエリー再生コース

金継ぎ塾

 ○金継ぎコース

     ふきうるしコース


金工も金継ぎも出来上がるまでの回数は、制作物によっても、技術力によっても、個人差があります。
ここに表記した必要回数は、あくまでも一つの目安とお考えください。


ジュエリー制作塾のご案内

ワックスジュエリーコース


人は生まれたままの姿では生活できない。
布をまとって肉体を隠している。これはこの社会においては最低限必要なことだ。お化粧やジュエリーは必ずしも身につける必要はない。裸体で街を歩くのは犯罪だが、お化粧やジュエリーをつけていなくても何もとがめられない。にもかかわらず、何故これらは発展したのだろう。それは、きっとお化粧やジュエリーには確かな守護力があるからだと私はおもう。中国少数民族である独竜族の女性は顔中刺青をしている。それはわざと自分を醜くみせて、悪いものから身を守ろうとしたからだ。

念を込めて自分で制作したジュエリーを身につける。また、ひとにプレゼントすることは、大きな守護の意識が働いていると思う。

特に、既成のもので満足できない人に、自分に合ったオリジナルなジュエリーの制作をすすめたい。

|この制作塾:ワックスジュエリーコースでできること


この制作塾ではワックスを削ってつくりたいジュエリーの形を制作します。

ワックスなので力のない女性でも簡単にできます。「自分の作りたいものを作る」ことを基本にしていますので、練習のための課題は用意していません。


自分のつくりたいイメージを大切に、相談しながら楽しく作っていきましょう。

この制作塾は、専門職の人を育てるのではなく、自分の暮らしに喜びをもたらすジュエリー創作を楽しみたいひとのための場所です。


未経験の方でも大丈夫です。

工具もご用意していますので気軽にいらしてください。

|制作塾のご案内

ワックスジュエリーコース

隔週の金曜日  9:45〜11:45、13:30〜15:30

隔週の土曜日  9:45〜11:45、 13:30〜15:30 

スケジュールは毎月20日頃にホームページで発表します。

*要予約制ですが、日程の変更希望については、遠慮なく御相談ください。


○制作時間は2時間です。

○2時間  4,000円(金属や材料によっては実費を本人が負担)


○ 「ワックスジュエリーコース」はシンプルなものであればだいたい4~5回で出来上がります。

*お得な回数券4回分があります。

(14,000円:3,500円/回、2ヶ月以内有効)


○定員  午前の塾 4名/午後の塾 4名

○場所 三重県志摩市内アトリエ


持ち物

○エプロンまたは汚れても良い服装でお越しください。

お申し込みはメールアドレス fivetrees.art@gmail.com または『contact』からお問い合わせください。

|彫金レッスン風景

ワックスジュエリー:指輪制作

 

    指のサイズ調整


荒目ヤスリで成形していく

細目ヤスリで整える

キサゲやペーパーで表面のキズを取りながら成形する

指輪の最終仕上げ:ヘアライン加工

鋳造後、銀表面を鏡面仕上げする

鏡面をヤスリで荒らす(ヘアライン)

出来上がった指輪は奥ゆかしい輝きを放っている

指に着けたところ

ワックスジュエリー:シルバーキーホルダー制作

オリジナルの埴輪デザインをワックスで成形する

紙に描いた「はにわ」の上から溶かしたワックスを盛り上げる技法を使って立体的な形にした

表面を少し荒らして雰囲気を出して仕上げた

キーホルダーの金具をつけて出来上がり

ジュエリー再生コース

おばあちゃんやお母さんから受け継いだものや贈り物など縁あって自分のもとへきたものたち。それらの全てが「私」に似合うものではないかもしれない。時代が違う、あまり好みではなかったという事もある。そういう満たされないものたちを自分自身で作り変えられるならとても楽しいことでしょう。出来上がったものを身に着ければ、新たな輝きにであえます。

|この制作塾:ジュエリー再生コースでできること

自分の持っているジュエリーやアクセサリーあるいは素材のみでもかまいません。それらを用いて新たなかたちを制作していきます。

 このコースは制作にあたり、金工や漆といった技法に限りません。制作者の希望に応じて、最善の技法を一緒に考えましょう。

|制作塾のご案内

ジュエリー再生コース

隔週の金曜日 9:45〜11:45、13:30〜15:30

隔週の土曜日 9:45〜11:45、 13:30〜15:30 

スケジュールは毎月20日頃にホームページで発表します。

*要予約制ですが、日程の変更希望については、遠慮なく御相談ください。


○制作時間:2時間です。 

○2時間 4,000円(金属や材料によっては実費を本人が負担)

*お得な回数券4回分があります。

(14,000円:3,500円/回、2ヶ月以内有効)


○定員 : 午前の塾 4名/午後の塾 4名

○場所:三重県志摩市内アトリエ


持ち物

○作り変えたいジュエリー、アクセサリー、石などの素材をご持参ください。

○エプロンまたは汚れても良い服装でお越しください。


この再生コースに関しては、ご持参いただく「モノ」が縁あって本人の元へたどり着きました。

その「モノ」に敬意をはらい、既にある形をどのように変化させるのが最良かを話し合い、「モノ」とじっくりと向き合って制作を進めます。ですので時間はどのくらいかかるかは図れません。

ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。


詳細はメールアドレス fivetrees.art@gmail.com  または『contact』からお問い合わせください。

特別なコース

世界で唯一のジュエリーをあなたの最愛の人にプレゼントしませんか?

この制作塾は贈り物専用の特別コースになります。

カップルやご夫婦、そして親子で一緒に記念のオリジナルジュエリーを作ることができます。

親子でつくる思い出の作品、カップルやご夫婦の証のジュエリーを自らの手でつくりませんか。


詳細はメールアドレス fivetrees.art@gmail.com  または『contact』からお問い合わせください。

金継ぎ塾のご案内

金継ぎコース


|FIVETREES制作塾では金継ぎ塾も行っております。


金継ぎとは割れたり欠けたりした陶磁器を漆で接着し、継ぎ目に金粉や銀粉等を蒔いて飾る日本独自の修理方法。壊れたところを目立たせるという特異な美意識が面白い。


モノ(器)が「壊れた」となると、捨てるか放置されるか、どちらかの運命になりがち。一方、ひとが「怪我をした」となると、当然なんらかの治療を試みる。
思いの詰まったモノは自分の一部になっている。その意味では、モノの怪我を治すことは、持ち主の一部を癒すことになる。


|金継ぎの歴史


⚪︎漆を接着剤として修理に使うことはすでに縄文時代から行われていた。


⚪︎金継ぎは、京都に足利尊氏が室町幕府(1336ー1573)を置いた室町時代に始まり安土桃山時代へと、茶道の

 発展と共に深まっていった。                                                                                               


⚪︎陶磁器の割れや欠けを漆で継いで金粉や銀粉で上化粧する修理は、最初金継ぎではなく漆継ぎと呼ばれていた。

 漆継ぎをいつから金継ぎや金繕いと呼ぶようになったかは定かではない。


⚪︎漆の上に「けしき」のために金粉を蒔いたのは本阿弥光悦(1558-1637)が始まりではないかという説がある。

 光悦は色漆も使っている。


⚪︎金継ぎを日常の食器にするようになったのは現代になってからだろう。



|この制作塾でできること


土の粉や石の粉など自然の材料と天然の漆を合わせて破損した陶磁器を継ぎます。

金継ぎ・拭漆塾では、お手持ちの欠けたり割れたりした陶磁器、ガラス、木製品などを天然漆で継いでいく作業を学んでいただきます。


「金継ぎ」は、修理ではなく、そのものに新たな表情をつけて生まれ変わらせる創作行為なのです。

自分で金継ぎした器が食卓にあるだけで、独自の暮らしの価値が高まり、おだやかな満足がえられると思います。


金継ぎは乾燥を待つ必要のある天然の漆を使っており、仕上がりまで少なくとも5、6回は必要です。


「ふきうるし(拭漆)」は、生漆を摺り込んで仕上げる伝統的な技法です。手持ちの木製品に生漆を摺り込むことで、比較的容易に、防水、防カビ、防虫効果がえられ、艶と強度がだせます。


【金継ぎについて知っておいてほしいこと】


○金継ぎには、一定の時間が必要です。完成までの回数は金継ぎするものによって違ってきます。


○うまく完成することが重要なのですが、それ以上に、それまでのプロセスを創造的な体験として楽しんでほしいのです。

 金継ぎの技術自体を身につけることを喜びとしてもらえればと願っています。


○「金継ぎ」はお茶の世界と縁が深い日本独自の伝統工芸なのです。敷居は決して高くはありませんが、こころに静謐と豊かさをもたらしてくれる芸道といえます。

その意味で、ある程度の覚悟をもって挑んで下さい。そうすれば、きっと満足のいく結果が得られます。


金継ぎ錫粉蒔絵仕上げ

左:修繕前、右:修繕後


|制作塾のご案内


-金継ぎ-

隔週の金曜日  9:45〜11:45 、13:30〜15:30

隔週の土曜日  9:45〜11:45、13:30〜15:30

スケジュールは毎月20日頃にホームページで発表します。

*要予約ですが、日程の変更希望については、遠慮なく御相談ください。


○金継ぎしたい器は割れ1点、欠け1〜2点程度可能

*ガラス器や特殊なものはご相談ください。


○料金 2時間  4,000円 (必要な材料や金粉や銀粉などは実費を本人が負担)

*お得な回数券4回分があります。

(14,000円:3,500円/回、2ヶ月以内有効)


○器の破損状態や金継ぎの種類にもよりますが、だいたい6〜8回で出来上がります。



(お願い)ご注意ください

天然漆を使う為かぶれる事があります。
肌の弱い方やその他体質によっては直接触れなくてもかぶれることがあります。十分ご注意の上、自己責任でご参加下さい。
皮膚科でパッチテストも受けることができます。

お申し込みはメールアドレス fivetrees.art@gmail.com または『contact』からお問い合わせください。

持ち物   

○漆は衣服に付くと落ちません。ゴム手袋、エプロン、腕カバーを持参し、汚れても良い服装でお越し下さい。

○金継ぎ道具セットをご持参ください。必要な方は6,300円~にて販売しています。


○定員 : 午前の塾 4名/午後の塾 4名

○場所 三重県志摩市内アトリエ



出張講師

場所:「鳥羽大庄屋かどや」【要予約、見学可能】

鳥羽市鳥羽 4 丁目 3-24

開講日 : 毎月第 1 木曜、第 3 日曜 午後 1:30 〜 3:30

電話 :0599-25-8686

参加費 :4,500 円  (1 回分)

*お得な回数券6回分があります。

(24,000円 :4,000円/回、6ヶ月以内有効) 

持ち物は上記に同じ。         




|金継ぎについて


1. 自己負担いただく経費について

個人により金継ぎの対象物、必要な技法や時間なども個々に違ってきますので個人負担する額は一定ではありません。


2. 天然漆を使用すること

硬化に相当な時間がかかります。金継ぎは、瞬間接着剤等の接着による修理とは根本的に違っているので、だいたいの目安しかお伝えできません。

制作テンポに個人差があり、金継ぎ対象物の状態によっても大きく違ってきます。そのため、完成回数をあらかじめお答えできかねます。相談は無料でお受けいたします。


3.伝統工芸が学べる

 金継ぎは、単純な物理的復元作業ではありません。伝統工芸の技法を使った創造行為なのです。

身近に伝統工芸の技をご自身で感じることのできる良い機会と理解いただければとおもいます。


ふきうるしコース

おおよそは金継ぎコースに準ずる。

ふきうるし (拭き漆) は通常3回を1サイクルとして漆を拭きますが、ちょっとやってみたい、漆というあまり日常的ではない素材を使って何かやってみたい、という好奇心のある方には1回の体験もできます。


お申し込みはメールアドレス fivetrees.art@gmail.com または『contact』からお問い合わせください。


|金継ぎ・ふきうるし レッスン風景

蒔き地の下地を木賊(トクサ)で削り、平滑にしているところ。生徒は漆の作業中は薄い手袋をつけます。心配な方はハンドクリームや手袋を2枚重ねています。

上化粧に銀粉を蒔くため白漆で下地を塗っているところ

ふきうるし後

4回拭いたもの。光沢が戻り、掴んだものが滑りにくくなる。

ふきうるし前

数年前にふきうるしをしたものが経年変化で剥がれている。

菜箸、取り箸、食事箸


お気に入りのスプーンのウレタン塗装をはがし、拭き漆で美しく整えています。木の器やカトラリーなどに木目を活かした「拭き漆」という技法を使って制作することもできます。ご相談ください。

調理器具の木べらにふきうるしをしている。木製品にふきうるしをすると防カビ、防水、防虫効果が期待できる。湿度の多い日本の風土にとても良く合っている素材。


金継ぎ・ふきうるし 例

ふきうるし前

古い時代の抹茶碗入れもの

ふきうるし後

10回拭く

金継ぎ錫粉蒔絵仕上げ

修繕前

金継ぎ錫粉蒔絵仕上げ

修繕後

本体欠け継ぎ、湯切りが悪いので注ぎ口を改善。白漆仕上げ。

修繕前

本体欠け継ぎ、湯切りが悪いので注ぎ口を改善。白漆仕上げ。

修繕後

拭き漆仕上げ白漆絵付け

ふきうるし後

桜材合鹿椀を6回拭く

熱いお汁を入れたり、冷え汁をよそって数十年、痛んでいた木地肌に漆が染み込んで丈夫によみがえった。

幼児用フォークのプラスチック製持ち手

ふきうるし前

ふきうるし後白漆で模様を描く

長めの黒文字を好みの長さに削り、使いやすくなった。

ふきうるしをすると水が染み込まなくなるので黒文字の本来の使い方である、使用前に水に浸けておくことはできない。

ふきうるし後

持ち手を木製に替えてふきうるし後色漆で模様を描く

金継ぎ教室では器をなおすだけではなく、木製のカトラリーに拭き漆をしたり色漆で模様を描いたりもできます。

 ふきうるし後

 1回拭く、体験コース

 ふきうるし前

 白木にウレタン塗装のあるものをウレタンを剥がしてから始める。


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