金継ぎ途中経過:グラス

昭和のレトロなグラス

漆硬化後、最終確認したら、やはり気になって、、、また戻って研ぎなおしをおこなう。
私のところにやって来たモノたちは、深い縁で結ばれているに違いない。
何としても美しくよみがえらせて、
晴れやかに第2ステージを持ち主とともに歩ませてやりたい。
『まぁ、いいか』は禁句なのだ。


このグラスはお寿司屋さんで使われている。
「だいたいどこもバカラ熱が強い、でも私はそういうのが嫌で。。」話の後、このような感性の持ち主と仕事
ができることを喜ぶとともに、モノが私を呼んでくれたのだと心から感謝した。

朴炭で研ぐと漆は削れてガラス表面には傷がつかない。
指でなぞると漆部分が少し盛り上がっている。写真からは判別できないくらい薄っすらとではあるが、皮膚の感覚は騙すことができない。"再度やり直しせよ"と皮膚から指令がきている。

FIVETREES

ファイブツリーズは三重県の太平洋が美しい伊勢志摩に工房を構えています。金属やべっ甲や漆などさまざまな素材を使用したオリジナルのジュエリー制作と陶磁器を金継ぎで修理そして天然の漆を使って器を中心に修理する金継ぎ塾とワックスを削って細工するジュエリー制作塾を開いています

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