金継ぎ途中経過:グラス
昭和のレトロなグラス
漆硬化後、最終確認したら、やはり気になって、、、また戻って研ぎなおしをおこなう。
私のところにやって来たモノたちは、深い縁で結ばれているに違いない。
何としても美しくよみがえらせて、
晴れやかに第2ステージを持ち主とともに歩ませてやりたい。
『まぁ、いいか』は禁句なのだ。
このグラスはお寿司屋さんで使われている。
「だいたいどこもバカラ熱が強い、でも私はそういうのが嫌で。。」話の後、このような感性の持ち主と仕事
ができることを喜ぶとともに、モノが私を呼んでくれたのだと心から感謝した。
朴炭で研ぐと漆は削れてガラス表面には傷がつかない。
指でなぞると漆部分が少し盛り上がっている。写真からは判別できないくらい薄っすらとではあるが、皮膚の感覚は騙すことができない。"再度やり直しせよ"と皮膚から指令がきている。
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