うれしくて、ついつい。
不注意で割ってしまったカップ。
「金継ぎ」でなおしました。2019年白漆を使いましたが、白色が浮きだってみえて気に入らず、今年グレーに変えたらとても落ち着いた感じに仕上がりました。
うれしくて、うれしくて、ヘビーローテーションで使っています。気持ちの上では「割れた」という負の感情だったものが、「金継ぎ」で直したことで「復活」という正の感情にかわったのです。
心根にぷすぷすと罪悪感、残念感、申し訳無さなどの陰気がくすぶっていましたが、直せたおかげで陽気になり、それまであった小さくても消えない嫌な気持ちが、サッパリ消えました。
治ったのねー、と愛おしくなります。「金継ぎ」はほんの小さな行為ですが、心も治療するという大きな行為へと発展しているのです。
|修理方法
最後の仕上げに白漆と黒漆を混ぜてアイスグレー色を作り、漆で上化粧をした。
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