9月5日(日)難波で金継ぎ講演会

【金継ぎの可能性を知るレクチャー】


壊れた器の修理方法のひとつに「金継ぎ」があります。

この技法の始まりは室町時代頃までさかのぼり、わざと器を割って金継ぎしたり、違うものを当てはめたりと、その頃は今より壊れるという様態に対してポジティブに向かいあっていたようです。美の有り様に対して、大胆に遊んでいたのです。

壊れた器にネガティブな感情を抱かなければ、新たな造形の可能性が生まれます。
これは、日本文化独自の「見立てる」という鑑賞眼で、現代でも十分通用する感覚だとおもいます。

こうしたことについて、9月5日(日)大阪難波にあるクラシカルなホテル1階「VIVIDEEP maison」でお話します。
破損した器の相談会もあります。どうぞ気楽にお越しくださいませ。


金もヤルけど漆がスゴイ!【 金継ぎの可能性を知るレクチャー】  
〜 金継ぎなんでも相談会も同時開催 〜
講師:林遼子さん ジュエリーアーティスト / FIVETREES 主宰

そのむかし塗師の閑散期の仕事だったという金継ぎ。その頃は“漆継ぎ”と言われていたのだそう。発展した背景には茶の湯の隆盛があったとか。
割れてしまった器に第二の人生を与えるという「用」はベースにありつつも、そこに生まれる新たな景色を遊ぶ「美」の要素も大きな魅力に。
昨今、とあるハイジュエリーのブランドでも金継ぎの技術をもって一点物としての価値を高めた商品も発表しているのですって。
↑ そんなこんなは今回の講師、林遼子さんから教えてもらったお話の一部。
歴史から始まり、その技法、応用、美的創造としての進化、などなど・・手に技を持つ人であり、アーティストである林遼子さんならではの視点で「金継ぎの可能性」を繰り広げてもらいます。

日時
9月5日(日)
①午前の部:10:30〜12:00
②午後の部:14:00〜15:30
定員
各回6名程度
参加費
2500円+税
それぞれレクチャー終了後に
金継ぎなんでも相談会を開催
レクチャーにご参加できない方もご相談いただけます。
●欠けたり割れたりした陶器/磁器をくっつけたい
→金での仕上げだけでなくいくつかの選択肢があるそうですよ!
●欠損しちゃった部分の代わりに何か別のものをくっつけたい
→「呼び継ぎ」というのだとか!なんだかワクワク
●割れたガラスもくっつくのかな
→ガラスもOK!たいがいの素材は金継ぎ可能なので、一度ご相談を!
●これとあれをくっつけてジュエリーにできたら素敵〜
→ジュエリーアーティスト林さんならではのクリエイティブに乞うご期待

などなど、できましたら現物をお持ちくださいね。可能性と概算、おおよその納期をお伝えします。珍相談(?)も歓迎です。

林遼子さん プロフィール
・・・・・
三重県志摩市出身。
高校在学中よりジュエリー制作を独学で学ぶ。
京都嵯峨芸術大学観光デザイン学科卒業(2008年)
2001年 個展『マヤ文明と日本の調和ー神話の中の指輪たち展』
    ギャラリーデュヌラルテ(東京)
2006年 中国貴州省カイリのミャオ族トン族自治州で刺繍と銀の工芸及びその歴史の調査研究
2006年 『アンティーク鼈甲と現代宝飾デザインの融合展』
    ギャラリーフジカワ(京都)
2008年〜2014年 北京東旭民族芸術博物館客員研究員
2010年 『少数民族の芸術展』北京東旭民族芸術博物館
2014年〜2016年 京都嵯峨芸術大学 附属芸術センター研究員
2016年 『林遼子 ジュエリー 祈りの形象展』
     京都嵯峨芸術大学 附属博物館
2019年 『Jewelry Art:祈りの形象展』鳥羽大庄屋かどや
・・・・・
主催・会場
tools & arts VIVIDEEP maison
大阪市浪速区日本橋3-5-25
ホテル シタディーンなんば大阪 1F
*ホテルが休業中のため、堺筋に面した南角の入口からお入りください
TEL 080-3788-1110
メール info@10net.jp
instagram  @vivideep_maison

FIVETREES

ファイブツリーズは三重県の太平洋が美しい伊勢志摩に工房を構えています。金属やべっ甲や漆などさまざまな素材を使用したオリジナルのジュエリー制作と陶磁器を金継ぎで修理そして天然の漆を使って器を中心に修理する金継ぎ塾とワックスを削って細工するジュエリー制作塾を開いています

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