拭き漆ワークショップを終えて
7月4日(日)みのなる森「とこよの郷」での拭き漆ワークショップが無事終了しました。
合成塗料のウレタンが塗られているスプーンのウレタンをはがして、拭き漆をほどこすプログラム。
みなさんウレタンのしつこさに悶絶し、拭き漆と言う名前ではあるけれども本当は漆を「入れ入れ❗️」とグイグイすり込む力仕事ということを体験していただきました。
拭き漆は別名摺り漆とも言われています。
私は教材にわざわざウレタンが塗られているものを使用しました。それは、今日学んだことをおうちにあるウレタンが塗布された食器にも活用してもらいたいという思いからです。
拭き漆は自宅で手軽にできるものです。
一般で売られている木素材の食器はたいがいウレタンで仕上げられています。
食器の多くはそもそも直接口が当たります。いくら国が定めた食品衛生法にパスしているとはいえ、合成塗料です。
自分の体は自己のもの、国のものではありません。その点、漆は安心して使用できますから。
そしてなにより漆は樹液なので木と相性がいい。
それを木にすり込むことは木に樹液を返してあげることになるので木の復活再生であると私は思っています。
木の毛穴(導管)に樹液を満たしてあげるから密度が高まり頑丈になります。
約1ヶ月後、みなさんが「新しい発見」だと喜んでくれる顔がたのしみです。
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